MAKOTO AYUKAWA - ワンステップフェスティバル1974

俺は1974年当時サンハウスでギターを弾いて曲を作って毎日集まってバンド活動をやっていたが、8月のワンステップのことはよく知らなかった。出演することが決まったと聞いても、次のライブの中の一本ぐらいにしか思わなかった。ましてや当日まぎわまで、このワンステップの全貌など知る由もなかった。
サンハウスはこの年の4月に新ドラマーの坂田鬼平が加入して新旧レパートリーのサウンドチェック’アップに励んでおった、6月には東京からやってきたスーパーニューグループのトランザムと4か所のツアーをやった。ファースト・ステップ・コンサートとタイトルがついていた。今思えばテイチクレコードの新グループ売り出し作戦の一環でもあったとしても、いい会場、いい機材で最高の音響でサンハウスのご機嫌なロックをみんなに聞いてもらうことができた。そしてサンハウスとテイチクとの最初の接点になった。この時点でワンステップへの道は用意されてたのかな、今思えば。
その、2か月後、サンハウスはワンステップに向けて博多を飛び立つのだが、郡山の前日、東京のKRCスタジオでデモテープを録った。翌日郡山駅を降りると駅前の広場まで人がいっぱいだった。スタッフがバスで会場まで案内してくれて、いきなり開演前のグランドへ降りた。こりゃ巨大な陸上競技場ばい、しかも緑の中垣根もない、なだらかな丘へとどこまでも続いていた。
出演者を確認して驚いた、ジュリーや陳シンキ、クリス・クリストファーソン!?、ビッグネーム!嬉しくなってきた、会えないとしても。当日の知り合いは京都のウエストロード・ブルースバンドだけだった。楽屋であこがれのスパイダーズのギターの井上堯之さんにご挨拶してギブソンのL6Sという、当時俺も気になっていたギターを見せてもらったりした。
ステージの時間はいつも通りにやった。ステージには3段積みのアンペッグが2台、俺も篠山さんも見るのも弾くのも初めてだった。奈良にはマーシャルが用意されている。オトだしOK、いい音で気に入った。セッティングは分からなかったが、小さな「ULTRA」と書かれたスイッチをオンにしたらズーンときたのでこれでいいということにした。
本番、
セットは「キングスネーク」から「借家のブルース」「風よ吹け」「ねずみ小僧の唄」など、手慣れた自慢のレパートリー、楽しくスリリングにやれたと思う。まだ開始2-3番手ということで、観客もこれからぼちぼち、でも前の方はかなりぎっしり集まってくれていた。最初おとなしすぎる感じだったが中盤から立ち上がる人たちや前まで来て踊り出す人の輪が出来たり、盛り上がって演奏できて大変良かった。
演奏後も楽屋や会場で音楽を聴いたり人と話したりしていたら夕方になりステージに照明がついてリタ・クーリッジとクリストファーソンのステージが始まった。音楽が心地よすぎて、疲れが出たのかまどろんでいたらホテルへの移動のバスが迎えに来たので、ジュリーとPYGのトリのステージは見れなかった。
ワンステップフェスティバル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ワンステップフェスティバル(英: ONE STEP FESTIVAL)は、1974年8月4日から5日、同8日から10日に福島県郡山市開成山公園内の総合陸上競技場で開かれたロック・フェスティバル。
目次
1 概要
2 出演者
3 その後
3.1 2001年ワンステップへの旅
3.2 メディア化
4 脚注
5 外部リンク
概要
郡山の実業家・佐藤三郎が、ハワイで観た映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』に触発され、実行委員長を務めた[1]。プロデュースは内田裕也、石坂敬一で、合言葉は“街に緑を!若者に広場を!そして大きな夢を!”だった。
30組以上の日本ミュージシャン[2]に加え、アメリカからはオノ・ヨーコも参加し、日本最大のロックフェスティバルと呼ばれた。
出演者
あんぜんBAND
イエロー
異邦人
ウエスト・ロード・ブルース・バンド
上田正樹&サウス・トゥ・サウス
内田裕也&1815ロックンロール・バンド
エディ藩&オリエント・エキスプレス
オリジナル・ディラン
加藤和彦&サディスティック・ミカ・バンド
加納秀人
かまやつひろし&オレンジ
神無月
キャロル
久保田麻琴と夕焼け楽団
クリエーション
クリス・クリストファーソン&リタ・クーリッジ
Grape Jam[3]
外道
沢田研二&井上堯之バンド
サンハウス
シュガー・ベイブ
ジュリエット
センチメンタル・シティ・ロマンス
ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
つのだひろ&スペース・バンド
デイヴ平尾&ザ・ゴールデン・カップス
寺田十三夫と信天翁
トランザム
南無
はちみつぱい
ブルースハウス・ブルースバンド
ミッキー吉野グループ
宮下フミオ&フレンズ
めんたんぴん
宿屋の飯盛
ヨーコ・オノ&プラスチック・オノ・スーパー・バンド
四人囃子
ラヴ
りりィ
VSOP
ソウルパワー
その後
2001年ワンステップへの旅
2001年、福島県須賀川市で開催された「うつくしま未来博」において、8月30日 - 31日の2日間、「2001年ワンステップへの旅inうつくしま未来博?STEP BY ONE STEP」と題されたライブステージが開催された[4]。1974年の同イベントを振り返ることが目的で、オノ・ヨーコのビデオレターが流されたほか、各日バンドがステージに立った[5]。
8月30日出演バンド
ワンステップスーパーバンド
エディー藩
ジョー山中、ミッキー吉野
上田正樹
8月31日出演バンド
黒沢健一バンド
シーナ&ザ・ロケッツ
四人囃子
メディア化
2005年1月22日、ディスクユニオンのインディーズ・レーベル「DEAD FLOWER」より、4枚組CD-BOXが発売され[1][6]、すぐさま完売となった[7]。
2013年3月20日、テイチクエンタテインメントより、同CD-BOXにイベントの模様を収録したDVDを追加した、5枚組BOXセット『ONE STEP FESTIVAL SPECIAL BOX』として限定復刻された[7]。なお、インディーズ盤初回プレスの挿入歌「ロックンロールバカ?」は、セカンドプレス分より諸事情のため削除されており、復刻版にも収録されていない。
2017年12月20日、ディスクユニオンのレーベル「SUPER FUJI DISCS」より、21枚組CD-BOX『ONE STEP FESTIVAL 永久保存盤』発売。出演全41組のうち37組の音源を収録し、うち30組は演奏全曲がほぼノーカットで収録されている[8]。
脚注
[ヘルプ]
^ a b “伝説のワン・ステップ・フェスティバル、CD3枚組で!”. CDジャーナル (2004年10月28日). 2016年11月9日閲覧。
^ スモーキー・メディスンも出演予定だったが、開催前に解散したため不参加。
^ メンバーには後にBOOWYに加入する高橋まことが在籍。
^ “うつくしま未来博”. 2016年11月9日閲覧。
^ “ワンステップフェスティバル”. 2001年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月9日閲覧。
^ “ONE STEP FESTIVAL [4CD]”. CDジャーナル. 2016年11月9日閲覧。
^ a b “伝説のロック・フェス「ワンステップ・フェスティバル」のライブ音源&映像を収録した歴史的BOXセットが限定復刻”. Rooftop (2013年3月7日). 2016年11月9日閲覧。
^ “1974年の「ONE STEP FESTIVAL」の音源がCD21枚組で発売”. タワーレコード (2017年10月4日). 2017年12月25日閲覧。
外部リンク
ワン・ステップ・ポップ・フェスティバル - ウェイバックマシン(2009年6月20日アーカイブ分)
ONE STEP FESTIVAL SPECIAL BOX / TEICHIKU ENTERTAINMENT
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カテゴリ:
日本のロックフェスティバル

ONE STEP FESTIVAL SPECIAL BOX
2013年3月20日(水)発売
特典サンプル
4CD & DVDセット、限定復刻!
1974年8月、伝説の郡山「ワンステップ・フェスティバル」、奇蹟的に残されていた大量のライヴ音源、映像が今再び蘇る!怒濤の70年代ロック、その最大・最強の決定的ドキュメント。
商品情報
TECS-12601 / \11,429+税 / 4CD & DVD
データ(2005年発売時)
解説@:佐藤三郎(Memorial One Step Festival実行委員会)
解説A:中村俊夫
インタビュー@:内田裕也
インタビューA:岡田大二(四人囃子)
カバー・イラスト:横尾忠則
出演者コメント
全出演者・出演順リスト・パーソネル一覧、他
監修:高沢正樹
制作:One Step Festival実行委員会
商品仕様
5枚組セット【4CD & DVD】
A4サイズボックス収納
デジタルリマスタリング
特典@:シリアルナンバー入(初回生産)
特典A(封入):ワンステップ・オリジナルロゴ入バンダナ
おことわり
オリジナルに極力忠実に復刻しますが、一部異なる箇所もあります。
MONO
歌詞は掲載しておりません。
音源・映像の詳細に不明の部分もあります。収録している作品に関して、マスターテープの経年変化に起因する音揺れやノイズがある箇所があります。また、ライヴ音源・ライヴ映像の為、ご視聴し難い箇所がありますが、貴重な記録的作品であることから、CD・DVDセットにて復刻致しました。ご了承下さい。
インディーズ1stプレスの冒頭に収録されていた挿入歌「ロックンロールバカ?」が2ndプレス分から諸事情により削除されたため、全体収録時間が1stプレス分に較べ、1分40秒程短くなっています。
収録内容
DISC-1(CD)
裏絵 / 神無月
飛んでおいきよ / 神無月
風よ吹け / サンハウス
レモンティ / サンハウス
仮装舞踏会の夜 / イエロー
Yakety Yak / ウエストロード・ブルース・バンド
How Blue Can You Get / ウエストロード・ブルース・バンド
トランザムII / トランザム
ダメな女の四畳半 / ダウンタウン・ブギウギ・バンド
網走番外地 / ダウンタウン・ブギウギ・バンド
ちゅうちゅうタコかいな / ダウンタウン・ブギウギ・バンド
スクリュー・ドライバー / つのだ☆ひろ & スペース・バンド
ミスターDJ / つのだ☆ひろ & スペース・バンド
MC / 内田裕也
恋は邪魔もの / 沢田研二 & 井上尭之バンド
恋の大穴 / 沢田研二 & 井上尭之バンドwith 内田裕也
追憶 / 沢田研二 & 井上尭之バンド
DISC-2(CD)
あっという間に年寄さ / Grape Jam
悪魔の后 / Grape Jam
Jesus Is Just Alright / デイブ平尾 & ゴールデン・カップス
Long Train Runnin' / デイブ平尾 & ゴールデン・カップス
長い髪の少女 / デイブ平尾 & ゴールデン・カップス
雨に歩けば / ジュリエット
やっこ凧 / ジュリエット
けだるい / あんぜんBAND
いくらまっても / あんぜんBAND
ナイン・オクロック / エディ藩 & オリエント・エキスプレス
エキスプレス・シャッフル / エディ藩 & オリエント・エキスプレス
Pretty Sue / クリエイション
You Better Find Out / クリエイション
泳ぐなネッシー / 四人囃子
DISC-3(CD)
ほらね / 宿屋の飯盛
ポーカーゲームを夜明けまで / 宿屋の飯盛
Funky Stuff / ソウルパワー
待ちぼうけ / 異邦人
すきま風 / 異邦人
オープニングテーマ / 南無
空だって飛べる / 南無
MC / 加納秀人
いつもの所で / 外道
ビュンビュン / 外道
香り / 外道
おかめとひょっとこ / センチメンタル・シティ・ロマンス
うん、と僕は / センチメンタル・シティ・ロマンス
夕日のプレリュード / はちみつぱい
月夜のドライヴ〜酔いどれダンス・ミュージック / はちみつぱい
When You Smile / ミッキー吉野グループ
DISC-4(CD)
まだまだまだ‥‥だ / VSOP
赤信号 / VSOP
正直なこと / 寺田十三夫と信天翁
メイン・ストリート / 寺田十三夫と信天翁
Can't Turn You Loose / 上田正樹 & サウス・トゥ・サウス
Try A Little Tenderness / 上田正樹 & サウス・トゥ・サウス
魔法の船で / オリジナル・ザ・ディラン
ねぇ君 / オリジナル・ザ・ディラン
バン・バン・バン / かまやつひろし & オレンジ
どうにかなるさ / かまやつひろし & オレンジ
Surely But Slowly / 宮下フミオ with フレンズ
塀までひとっとび / 加藤和彦 & サディスティック・ミカ・バンド
タイムマシンにおねがい / 加藤和彦 & サディスティック・ミカ・バンド
MC / 内田裕也
Johnny B.Goode / 内田裕也 & 1815ロックンロール・バンド
Tutti-Frutti / 内田裕也 & 1815ロックンロール・バンド
What'd I Say / 内田裕也 & 1815ロックンロール・バンド
DVD
香り / 外道
眠れない夜 / イエロー
メリー・ジェーン / つのだ☆ひろ & スペース・バンド
Can't Turn You Loose / 上田正樹とサウス・トゥ・サウス
恋は邪魔もの / 沢田研二 & 井上堯之バンド
恋の大穴 / 沢田研二 & 井上堯之バンド with 内田裕也
追憶 / 沢田研二 & 井上堯之バンド
塀までひとっとび / 加藤和彦 & サディスティック・ミカ・バンド
ジョニー・B・グッド / 内田裕也 & 1815ロックン・ロール・バンド
一触即発(エンドロール) / 四人囃子
(一分弱の映像にこのイベントの時の音源 "一触即発" を被せてあります。)
ボーナス映像
内田裕也インタビュー(2004.11.3 原宿 OH!GOD にて)
ONE STEP FESTIVAL SPECIAL BOX:詳細はこちら